いま注目の「サーバントリーダーシップ」について

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ごあいさつ

 今年1年、さくら通信をお読み下さいましてありがとうございました。
また、年号が令和にあらたまって初めての年末です。
皆様のご事業、ご家庭の運営、本年はいかがでしたか?
各方面分野で変革が急です。当税理士法人さくら会計もこの変革の中で少しでもより質の高いサービスが提供し続けられるよう、鋭意研鑚を重ねて参ります。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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いま注目の「サーバントリーダーシップ」について
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今回は、部下やメンバーの信頼を得て、主体的な行動・協力を引き出す「サーバントリーダーシップ」についてご紹介いたします。

「リーダーシップが発揮できない」「部下の指導がうまくいかない」「職場の空気が重たい」・・・。
このような悩みをお持ちの方は、少なくないのではないでしょうか。
その原因は、リーダーシップのスタイルにあるかもしれません。

サーバントリーダーシップは、アメリカのロバート・K・グリーンリーフ(1904~1990)が提唱した「リーダーである人はまず相手に奉仕し、その後で相手を導くものである」というリーダーシップ哲学です。
「サーバント」とは、直訳すると「使用人」「召し使い」などの意味になります。
サーバントリーダーは、奉仕や支援を通じて周囲から信頼を得て、主体的に協力してもらえる状況をつくり出します。
あなたがサーバントリーダーになれば、「ふと気づいたら、みんな(部下)がついてきた」「職場に勢いがある」といった感覚が得られるでしょう。
これからのリーダーにとって、サーバントリーダーシップは必須の能力(条件)と言えるかも知れません。

サーバントリーダーが持つべきリーダーシップの特性は、下記の10項目に集約できます。

①傾聴…しっかりと話を聞く。また「自分の心の声」に対しても耳を傾ける。
②共感…人は完全ではないという前提に立ち、どんなときでも相手を受け入れる。
③癒し…相手の心の傷を癒して、本来の力を取り戻させる。
④気づき…物事をありのままに見ることで、自分にも相手にも気づきを与えられる。
⑤納得…相手の承認を得ながら納得を促すことができる。
⑥概念化…大きな夢やコンセプトを持ち、それを相手に伝えることができる。
⑦先見力…現在の状況を過去や教訓と照らし合わせ、そこから将来を予想することができる。
⑧執事役…相手に利益を与えることに喜びを感じ、一歩引くことを心得ている。
⑨人々への成長の関与…仲間の成長を促すことに深くコミットしている。一人一人が秘めている能力や潜在価値に気付いている。
⑩コミュニティづくり…愛情や思いやりに満ちていて、人々の成長や新しい出会いにつながるコミュニティをつくり出す。

ここに挙げた特性のなかで最も重要なのが①の「傾聴」です。傾聴には二つの役割があります。
ひとつは部下の話を聞く力です。「傾聴力」にすぐれたリーダーは、さまざまな変化を素早く察知することができ、部下のコミットメントも引き出しやすくなります。
そしてもうひとつは、リーダー自身が「自分の心の声」を聴くことです。リーダーの「こうしたい」という思いは、えてして独りよがりになることがあります。それを防ぐためには常に自分が示したミッションやビジョンが部下のため、会社のため、ひいては社会のためになっているか、常に見つめ直すことが必要です。
そのためには「自分の心の声」にも耳を傾けなければならないのです。

これからの時代、従来の支配型リーダーシップが通用しない場面は確実に増えていくでしょう。会社や組織を活性化し、成長させるためにも是非サーバントリーダーシップを実践してみてください。
(新澤)