「デジタル人民元」って何?

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さくら通信 第791号 税理士法人 さくら会計 2020.1.16
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「デジタル人民元」って何?
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皆様は「デジタル人民元」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「デジタル人民元」とは、中国が開発を進めている国の中央銀行が発行する「デジタル通貨」の一種です。

 デジタル通貨は従来のビットコインなどの仮想通貨とは違って、政府がその効力を保証し、中央銀行から発行される通貨です。

 このため仮想通貨に比べ信用力が高く、価値も安定しています。
 
 ニッセイ基礎研究所のリポートによれば、中国は2014年からデジタル通貨の研究を始め、2017年には人民銀行に「デジタル通貨リサーチラボ」を設立しました。

同ラボは既に74件もの特許を申請しているといいます。

2019年9月には、人民銀行の高官が「デジタル人民元の発行準備はほぼ整っている」と発言し、世界のデジタル通貨研究者を驚かせました。
中国の出示達通貨の技術的な準備はかなり進んでいるとみられます。
 
 デジタル人民元は中国にとって、米フェイスブックが主導している仮想通貨「リブラ」への対抗策という意味合いもあるともいわれています。

 デジタルの世界ではサービスの導入で先行したものが大きな市場シェアを獲得するという経験則があります。

このため、中国が米国への対抗手段の一つとして、デジタル通貨の研究開発に並々ならぬ力を入れている可能性があります。

 同リポートは、デジタル通貨の動向に「国際力学の面からも注目していく必要があろう」と述べています。

 現時点で日本がデジタル通貨への取り組みを行うかは不明ですが、キャッシュレスが進んでいることも踏まえると、デジタル通貨が日本で採用される可能性もゼロではないかもしれません。

(稲増)

 詳細:中央銀行デジタル通貨の動向 デジタル人民元 vs リブラ、米国
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=63012&pno=1?site=nli
問い合わせ:ニッセイ基礎研究所 総合政策研究部 電話:03-3512-1837