新型コロナウィルス感染と中小企業経営

 この感染が中小企業に与える影響は当初の予想より大きく深いものになる恐れが見えてきています。

中小企業が現実に留意することを挙げましょう。

① まず何よりも安全性を保障される資金の準備です。
・近い締日の資金繰は勿論ですが3カ月、場合によれば6カ月、1年先までの資金繰の安全性を確認
・売上の大幅ダウン、休業状態により経費負担増等がいつまで継続するのか
・得意先が資金繰難による影響を当社が受けることはないか

② 赤字経営に陥らないような策を具体的に打ってあるか。
現在のところいつ今回の感染が終息するとの見通しが立っていません。
何も手を打たない状態を続けると中小企業は毎月赤字経営を続けることになります。
難しいことではありますが、しかし事業内容を点検し赤字の圧縮を実行しなければなりません。
赤字経営から生ずる資金不足を安易に借入金という形では通過させないという行動力と覚悟をもって臨みましょう。


震災や今回のような突発的な事象等、企業には予期しないことが起こって来るものです。
経営者は守るための備えと前進する勇気との両面をもつことが求め続けられます。
この突発的な新型コロナウィルス感染による不況は自社の経営を総点検するひとつのきっかけでもあります。

(貝原)